心臓・腎臓との関係

なぜ「歯周病菌」が体に影響するのか?

ワンちゃんの口の中には、もともとたくさんの細菌がいます。
普段はバランスが取れているため、すぐに問題になることはありません。

でも歯周病が進行すると炎症を起こしやすい
細菌が増え(レッドコンプレック菌群)、歯ぐきの状態を
不安定(歯肉炎)にさせます。

※レッドコンプレックス菌とは:重度の歯周病と強く関係する細菌グループで、歯周ポケット内のバイオフィルムに潜み、強い炎症や臓器・組織破壊を引き起こします。歯石を取るだけでは減らしにくく、歯周ポケットの環境そのものを整えることが重要になります。

LPSってなに?

- LPSとは心不全・腎不全・痴呆症を起こさせる物質 -

  1. 炎症が起き、出血しやすくなる
    歯周ポケット内で歯周病菌が増えると歯ぐきは赤く腫れ、出血しやすくなります。
  2. 体中へ入りやすくなる
    出血し続けている歯ぐきは、LPSが体内に入りやすく、体内に入ったLPSは全身へと運ばれます。
  3. 心不全・腎不全・痴呆症などの病気につながる
    全身にへと運ばれたLPSは、LPSの刺激に弱い心臓・腎臓・脳は、「小さな炎症」をくり返し、最終的には心不全・腎不全・痴呆症などの病気が発症しやすくなります

歯ぐきが赤く腫れて出血しているときは
体の中へ「歯周病菌」「LPS」が入りやすい状態

「歯周病菌」「LPS」が体内に入ると心不全・腎不全・痴呆症などの病気が発症しやすくなる。

特にLPSが悪さをする臓器


歯周病菌から分泌されるLPS(エンドトキシン)が全身へ運ばれると、僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病の発症と悪化に大きく関与する可能性があると指摘されています。


LPSが増えると、腎臓はこの毒物であるLPSの処理や排泄の対応に追わるため、腎臓に負担がかかり、腎不全の発症と悪化に関与する可能性があると指摘されています。


LPSが増えると、血管内は慢性的な炎症状態になりやすいです。高齢になるほど血管の慢性炎症は脳機能にダメージを与え、痴呆症の発症と悪化に関与する可能性があると言われています。

だからこそ

LPSを増やさない口腔ケア(歯周ポケットの洗浄)が
心臓病・腎不全・痴呆症の予防と悪化の抑制
大きく関わります。

だから私たちは
「歯周ポケットの洗浄」を重視しています

心不全・腎不全・痴呆症の原因は歯周病菌

心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)や慢性腎不全、痴呆症を発症させたり、悪化させる原因は、歯周ポケット内の歯周病菌。

だからごとふ動物病院では、僧帽弁閉鎖不全症や腎不全、痴呆症を予防・悪化させないためにも、歯石を取り除くだけで終わらず、歯周病菌が増えないように、歯周ポケットを日々キレイに保つことに考えて治療にあたっています。

独自のアプローチ
3ステップ歯周ポケットケア

病院に来られない日は、どのような自宅ケアが有効か?

バイオフィルムはまた作られます。
だから「自宅で続く形」に落とすのが、歯周病ケアの勝ち筋です。

《要約》
30秒でわかる「このページ」

歯周病は、歯ぐきの奥(歯周ポケット)の慢性炎症で、歯周病菌が増えると菌の膜(バイオフィルム)や炎症を起こしやすい成分(LPS:エンドトキシン)が関与して、歯肉意外の臓器にもトラブル起こさせる可能性がある病気です。

特に心臓や腎臓などLPSの刺激に弱い臓器では、歯周ポケットの中を常に清潔に保ってLPSの管理が重要です
ごとふ動物病院では、歯周ポケットを洗浄する『ジェットクリーニング』、来院できない日の『自宅歯みがきケア』を組み合わせて、LPSや歯周病菌を減らす歯周ポケットの洗浄を提供しています。

よくあるご質問

LPSって、そんなに怖いものですか?

過度に怖がる必要はありません。
ただ、歯周病は「歯周ポケットの慢性炎症」が続く病気なので、歯周病菌が増えるとLPS(炎症性物質:エンドトキシン)も増えやすくなります。
減らせる炎症は減らす、という考え方で口の管理を行うことが、全身の負担を抑えるうえで合理的です。

犬/LPS/炎症/歯周ポケット/全身への影響

歯石を取っても、なぜ口臭や赤みがまた出るのですか?

問題の中心は歯石ではなく、歯ぐきの奥にある歯周ポケットです。
表面をきれいにしても、歯周ポケット内では菌の膜(バイオフィルム)が最も早い場合で2〜3日間で作られ、炎症や口臭が元に戻りやすくなります。
そのため、歯石取りだけでは歯周病のコントロールが難しくなります。

犬/歯周病の原因/再発/口臭

無麻酔の歯石取りは安全なのでしょうか?

一般に歯科処置は麻酔下が標準です。
当院も無麻酔を万能とは考えていません。無麻酔で安全に対応できる範囲を事前評価で見極め、ストレスサインが出れば中断します。
必要な場合は麻酔下歯科へ切り替え、安全を最優先に処置を行なっています。

犬/無麻酔/麻酔をしない/歯石取り/安全性

どれくらいの頻度で通えばいいですか?

口の状態と全身状態によって変わります。
歯肉や歯周ポケットの炎症が強い時期は短い間隔で整え、落ち着いてきたら間隔を延ばす設計が基本です。初回評価で、その子に合った目安の頻度をご案内します。

犬/歯石取り/通院頻度/ジェットクリーニング頻度/継続ケア

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開院年:平成11年
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